2006年06月06日

外感風寒(風寒束表)の病機に対する辛温外表法

 外感風寒の病機の中には各種の病機があるので辛温解表法の中には各種の治法あり、それゆえに様々な方剤が存在する。

 @外感風寒表実証。
 風寒束表・営衛凝滞不利・そう理閉塞・肺気不宣の病機に対する辛温発汗・宣肺降逆法の麻黄湯。

 A外感風寒表虚証。
 風寒外襲・営衛失調の病機に対する解肌発表・調和営衛法の桂枝湯。

 これら麻黄湯と桂枝湯を典型方剤として、以下のバリエーションがある。

(一)気虚感冒に対する益気解表法の人参敗毒散・参蘇飲。
 もしも虚弱体質者が麻黄湯証を呈しているのに麻黄湯だけでは発汗が得られないときは、麻黄湯に黄耆を加えて補気助汗し、益気解表法を採用すべきである。

(二)陽虚外感に対する助陽解表法の麻黄細辛附子湯・再造散。

(三)表寒裏熱に対する解表清裏法の大青竜湯。

(四)表寒裏飲に対する滌飲解表法の小青竜湯・小青竜加石膏湯。

(五)表寒裏湿に対する和中解表法の香じゅ散かっこう正気散・葛根湯。

(六)表寒気鬱に対する理気解表法の人参敗毒散・香蘇散。

(七)邪鬱そう理に対する宣通そう理法の消風散。

 また、辛温解表法は腰から上の水腫に麻黄附子湯・大青竜湯や小青竜湯のみならず麻黄湯なども応用することができ、皮膚疾患にも加味麻黄連翹赤小豆湯や荊防敗毒散のみならず消風散や葛根湯なども応用できる。

 さらに補足すれば、辛温解表の方剤を利用して湿痺を治療することが可能であり、麻黄湯のみならず、日本漢方では葛根湯や桂枝湯に蒼朮や附子などを加えて繁用されている。
posted by ヒゲ爺 at 09:13| レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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